【フォルクスワーゲン・パサートTDI試乗記】最新ディーゼルエンジンらしい分厚いトルクで高速巡航も余裕綽々

現行パサート(セダン/ヴァリアント)にようやく追加された2.0L直列4気筒ディーゼルターボのTDI。本来は2016年に日本上陸を果たしているはずでしたが、例のディーゼルゲートにより延期されてきたのはご存じのとおり。

今回導入されたTDIは、欧州の「Euro 6」、日本のポスト新長期排ガス規制をクリアした最新ディーゼルエンジンで、低圧と高圧のデュアルEGRを搭載しているのが特徴。ほかにもDFP(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)、NOx吸蔵触媒(NSR)、尿素SCRシステム(アドブルーは第1、第2噴射モジュールを搭載)などが採用されています。

アイドリングからディーゼルと分かる音・振動を発するものの、現在のディーゼルエンジンの基準からすれば平均的なものに収まっています。

丘の中腹を拠点に開催された試乗会は、ディーゼルエンジンのトルク感を試すには打ってつけ。なお、同じ2.0LガソリンのTSIは、220ps/350Nmというスペックで、2.0Lディーゼルは190ps/400Nm。ディーゼルのトルクが分厚いのは当然としても、TSIエンジンのハイスペックぶりも数値から読み取れます。

2.0L TSIエンジンの走りの良さを知っていると、2.0L ディーゼルエンジンの力強さは思ったほどではないかも? と一見感じてしまいますが、それは急な上り坂 での話。平坦な街中や高速道路にステージを移すと、トルクバンドの広さと常用域でのこんこんと湧き出るようなトルク感は、やはりディーゼルの美点を備えていることを実感させてくれます。

パサートのTDIモデルも高速道路を中心とした巡行時が最もその利点を享受できるのは間違いなく、東京から九州まで無給油で行けるという「足の長さ」もこうした使い方をする方には、とくに高い満足感を得られるでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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