【NEWS】BMW 新型X5、サハラ砂漠にモンツァを再現して奇想天外なテスト!

BMW X5 in Sahara

仕掛けたのは、BMWイタリア。

モータースポーツファンならだれでも知っているモンツァ・サーキット。そのモンツァのコースレイアウトを原寸大でサハラ砂漠に再現して、新型「BMW X5」を走らせる・・・。そんな奇想天外なプロジェクトがつい先ごろ実現した。

モンツァが世界屈指の高速サーキットなら、サハラ砂漠は人間にとって地球上でもっとも過酷な地帯のひとつだ。X5のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の実力を証明するのに、これほど理想的な組み合わせはない。そう考えたのはBMWのイタリア法人だった。

広いサハラ砂漠のなかから彼らが選んだロケーションはメルズガ。一番近い都市マラケシュからでも東に560km離れた、人を拒絶する不毛の地だ。砂丘が地平線まで続くこの場所で1周5793mのモンツァ・サーキット作りが始まる。

曲率を含めてすべてのコーナー、すべてのストレート区間、すべてのシケインを1:1スケールで忠実に再現する。違うのはコース路面がターマックではなく、鋭い岩が点在する砂地であることだ。

このプロジェクトは、当初予想された以上に大規模な工事を要した。4日かけて測量技師とコースレイアウトの専門家が地勢を研究し、敷設場所を決定。それから9日間は、砂と岩との戦いだった。4台のブルドーザーと4台のトラックが、1回につき23立方mの土を運び込み、余分な砂を除去していく。

「常に強風が吹く天候も我々には味方しなかった。いくら掘っても砂ばかり」と、サーキット「建設」の指揮を執ったエル・キラリ・ハビブは語る。重くて平らな石を決められた通りに並べ、ペイントを塗って縁石にするのは「重労働でした」という。

こうして下準備が整うと、次は2台のグレーダー(地ならし専用の自走車両)と2台のコンパクター(土のなかの空気を押し出して密度を高める転圧機)が活躍して、オフロードのモンツァが姿を現した。その間に取り除いた砂の総量は3500平方メートルを超えた。総勢50名を動員して、完成までに2週間を要したプロジェクトだった。

そして、ヨーロッパ大陸を南下してきたBMW X5が「モンツァ・サハラ」サーキットに到着する。人里から遠く離れた砂漠に突如として出現したサーキット。そこにはリズモ、アスカリ、パラボリカといったモンツァ名物のコーナーがもれなく再現されている。

4代目となる新型BMW X5はシャシーが新しくなり、ダイナミックダンパーコントロールを標準装備する。一方、アダプティブMプロフェッショナル サスペンションは、アクティブスタビライザーと、インテグラル アクティブ ステアリング(Xモデルでは初登場)がセットで組み込まれる。これが俊敏性に富んだダイナミックな操縦性を約束する。エアサスペンションは最低地上高を80mm調整できるのでラフロードで有効に働く。

今回、砂漠のモンツァにチャレンジするX5は「xオフロードパッケージ」を装着車していた。「xサンド(砂)」「xロック(岩)」「xグラベル」「xスノー」という4つのオフロードドライブモードが、それぞれの状況に応じて自動的にX5を理想のセッティングに仕立てる。

BMW Motorradが提供するR 1250 GSがX5に先行してトライアルランを走る。ラリーレイドで強さを実証済みのエンデューロモーターサイクルで、最近ボクサーエンジンの刷新を受けたばかりだ。

さて新型BMW X5が標榜するスポーティな走りと、卓越した悪路走破力はいかにしてモンツァ・サハラを攻略したのだろう。それには下記のURLにアクセスして、動画をご覧いただくのが一番。BMWドライビング エクスペリエンス プロフェッショナル インストラクターのジョルジョ・ポレッロによる信じがたいマシンコントロールも見ものだ。

【関連リンク】
https://x5.bmw.it/

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)

(GENROQ Web編集部)