【DEBUT】新型「レンジローバー イヴォーク」発表。マイルドハイブリッドもラインナップ!

RENGE ROVER EVOQUE

レンジローバー イヴォーク

1年後にはPHEVモデルも追加予定。

ジャガーランドローバー(JLR)は、カウントダウンイベント(11月18日付け「トピック」参照)に続いて、同社のラグジュアリーコンパクトSUV「レンジローバー イヴォーク」をフルモデルチェンジしたと正式発表、その詳細を明らかにした。

2011年に登場した初代イヴォークは、ラグジュアリーコンパクトSUV市場の草分けで、77万2096台(内20%が英国国内)が販売されるヒット作となった。JLR UKのマネージングディレクター、ロードン・グラバーは次のように語る。

「イヴォークは過去7年にわたり目覚ましい成功を収めました。広い顧客層から支持されたのが特徴で、事実、オーナーの60%がランドローバーブランドの新規顧客なのです」

相変わらずスタイリッシュなSUV。

そのイヴォークがフルモデルチェンジを受けた。成功作の2代目だけに新型イヴォークは初代の正常進化型だが、刷新された内容は見どころ満載だ。

新型はイヴォーク独特のルーフラインと後方に向けて高くなっていくウエストラインから成り立つクーペ的フォルムを受け継ぐ。一方、21インチのホイールが力強いスタンスを主張する。

スーパースリムなヘッドライト(マトリックスLEDを採用した)とテールライトがボディ前後を特徴づける。先に「ヴェラール」で実用化したドアパネルとフラッシュサーフェスのドアハンドルを採用。これは今後スタイリッシュなレンジローバーのデザインアイコンになるかもしれない。

インテリアは整然としたサーフェスとシンプルなラインを基調にしたミニマリストデザインを踏襲する。内装素材には引き続き贅沢なレザーを用いると同時に、リサイクルプラスチックから作った「テクニカル」テキスタイルを選ぶこともできる。この辺りはラグジュアリーな設えを求めながらも環境意識の高い顧客に訴求する部分だろう。

新型イヴォークはミクストマテリアルによる「プレミアム トランスバース アーキテクチャー」を採用して室内空間を拡げている。特に後席のレッグスペースは初代比で20mm増えた。

ラゲッジスペースも初代から10%増えて591リットルとなり、40:20:40の3分割可倒式のリヤシートを倒せば1383リットルまで拡げられる。

電動化を前提に設計された新型「イヴォーク」。

新型アーキテクチャー最大の特徴はなんといっても電動化を前提に設計されたこと。事実、ランドローバー初となる48Vの電装系を採用したマイルドハイブリッドモデルが最初からラインアップされる。スターターモーターはベルト駆動のジェネレーターとしても働き、これが生んだエネルギーはアンダーフロアのバッテリーに蓄えられる。車速17km/h以下でドライバーがブレーキを踏むとエンジンが停止し、再び加速する際には、蓄えておいたエネルギーがアシストする。

マイルドハイブリッドモデルのCO2排出量は149g/km、燃費は50.4mpg(約17.8km/リットル)。エンジンは4気筒「インジニウム」ガソリンと、ディーゼルが用意される。ちなみに150psのディーゼルFWDの場合、CO2排出量は143g/kmだという。なお1年後には、PHEV版と3気筒「インジニウム」もラインアップに加わる予定。

オフロード性能も進化。

SUVを標榜する以上、JLR技術陣は新型イヴォークのオールテレイン走破力の向上にも努めた。「オールホイールドライブ」と呼ばれる4WDシステムが基本。「アクティブドライブライン」は「ドライブライン ディスコネスト」を組み合わせた第2世代に生まれ変わり、燃費向上に貢献する。

「アダプティブダイナミクス」はコンフォート性とアジリティの最適バランスを可能にし、フルサイズレンジローバーで初めて登場した「テレインレスポンス2」は自動で路面状況を検知し、これに合わせて車両をセットアップする。なお新型では最大渡河深度も初代の500mmから600mmに向上している。

デジタル技術により安全性も新世代へ。

初代イヴォークは良好な視界が美点だったが、新型ではデジタル技術を用いてまた一歩進歩した。まずはこのセグメント初の「クリアサイトリヤビューミラー」。

後席パッセンジャーや嵩張る荷物により後方視界が妨げられる場合、ミラー底部のスイッチをオンにするとリヤカメラが捕らえた後方視界が高精細画像となってミラーに映し出される。視野は50度と広く、薄暗い夕暮れ時でもはっきりした視界が確保できるので効用は大きい。

さらに新型イヴォークは、世界に先駆けて車両のノーズ下の映像をタッチスクリーンの上部に映し出す「グランドビュー」を搭載する。視野は180度。狭いパーキングスペースに滑り込ませるとき、中央分離帯の高い仕切り位置を見極めたいとき、そしてもちろんラフテレインに挑戦するときに威力を発揮する。

ドアヒンジ以外はオールニュー!

JLRの製品エンジニアリング担当執行ディレクター、ニック・ロジャースは次のように語る。

「旧型からキャリオーバーしたボディパーツはドアヒンジだけ。シャシーに大々的な改良を加え、ボディ剛性を高めた結果、イヴォーク独特のライドコンフォートと洗練性に磨きがかかりました」

新型イヴォークはスタイリッシュなシティランナーと、有能なオールテレインビークルの両面を併せ持つ、レンジローバーが自信をもって放つ新作だ。

事実、JLRがレンジローバーに寄せる期待は大きく、つい最近10億ポンドもの資本を投入した。その内の1億1000万ポンドは英国マージーサイド・ヘイルウッドに最新技術を備えたファクトリー建設に充当される。

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)

(GENROQ Web編集部)