【DEBUT】「アウディ e-tron GT コンセプト」に見る、新たなるEVの魅力。

Audi e-tron GT concept

アウディ e トロン GT コンセプト

アウディとポルシェの共同開発によって誕生。

アウディは、2025年までにトータルで12タイプのEVを市場へと導入する計画だ。その第一弾モデルとして誕生したのが、2018年9月に発表されたSUVの「e-tron」。最終的にアウディのEVラインナップは、コンパクトなSUVスタイルに限らず、さまざまなセグメント、そしてサイズへと拡大していく予定だという。

それを証明するコンセプトカーが、ロサンゼルス・モーターショー2018でワールドプレミアされた「e-tron GT concept」。開発はアウディとポルシェとの共同プロジェクトとして進められ、その象徴的な存在といえるのが、PPE=プレミアム・プラットフォーム・エレクトリックと呼ばれる、B〜Dセグメントと幅広いサイズの拡張性を特長とする、今後アウディのEVに使用されていくことになる新開発のプラットフォームだ。ちなみに今後このコンセプトカーをプロダクションモデルへと進化させる作業は、アウディの子会社であるアウディ・スポーツ社が担当し、2020年には生産型が登場する計画だという。

グラマラスなラインが魅力の「e-tron GT」

e-tron GT conceptのエクステリアデザインは、もちろんアウディの未来を物語るかのように、きわめて斬新でスタイリッシュな仕上がりを見せている。フロントの大きなエアインテークはバッテリーやブレーキなどの冷却に大きな効果を発揮することを、また前後フェンダーやサイドシルのワイドでグラマラスなデザインからは、パワートレーンやバッテリーの搭載レイアウトを予感させてくれる。

ボディは「マルチマテリアル」構造。

ボディサイズは、全長×全幅×全高で4960×1960×1380mm。ホイールベースは2900mmとされ、それはキャビンに快適な移動空間を生み出す直接の理由となっている。注目すべきは、これもポルシェとの共同開発の産物ともいえるボディのマルチマテリアル構造で、複数のアルミニウム、高張力鋼、カーボン等々、さまざまな素材が機材適所に使用され、軽量化とともに高剛性を実現している。

システム出力は、590ps!

パワーユニットは、前後アクスルに各々搭載される、エレクトリックモーターだ。システム出力は590psとされ、トルクベクタリンク付きのフルタイム4WDシステム=quattroが常に効率的に4輪に最適なトラクションを配分する。アウディによれば、0 – 100km/h加速は約3.5秒、最高速は240km/hにリミッター制御される。

400kmを超える航続距離!

また搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は90kWh以上。航続距離は400kmを超え、独自の回生システムによって最大でその距離は30%伸ばすことが可能だ。この回生システムは、2基のエレクトリックモーターでブレーキコントロールを油圧的に統合したもの。シフトパドルのマニュアル操作で起動するコースティング回生、さまざまな予測効率アシストのインフォメーションをもとにオートマチックで起動するコースティング回生、そして一般的なブレーキ回生の3タイプを組み合わせて使用するという。

わずか20分で80%まで充電。

バッテリーの充電は、ボディ左側のリッド内にある充電ポートに充電ケーブルを接続して行えるほか、アウディワイヤレスチャージングによる非接触充電にも対応している。前者では800Vシステムに対応し、約20分でバッテリーは80%まで充電されるという。

これからますます積極的なニューモデル攻勢を見せてくれるだろう、アウディのEV戦略。その進化の速さは、どうやら我々の想像をはるかに超えたものになりそうだ。

TEXT/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

(GENROQ Web編集部)